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私たちがこの活動をする理由は、これから「芸術」が今まで以上に重要になると思うからです。

 初めに、私たちが思う「芸術」について話したいと思います。誤解を恐れずに、簡単にあえて一言で言うならば、「芸術」は「哲学」の形あるものではないかと思います。「哲学」は思考(形のないもの)によって論理的に「究極」に近づこうとします。「芸術」はそれを絵であったり、彫刻であったり、写真であったりと形あるもので非論理的に近づこうとする営みではないかと思います。

 現在脳の研究が進んでいて、近い将来脳の謎が解明されるそうです。そうなると、脳と直接コンタクトできるようになるかもしれません。しかしそれは、コンピュータのように人間の思考を統一する事も可能にしてしまいます。同じ人間を作る事にもなりかねません。科学の発展が逆に、人間の存在価値を限りなく「無」に近づける事になるかもしれません。人は「有」であり、多様性をもっているから素晴らしいのではないでしょうか。話が少しずれますが、「存在と無」という本を残した哲学者がいます。この言葉も、「究極」を表現したものだと思います。しかし、人は「無」という言葉を言う事ができても、「無」そのものを感じる事はできません。言葉にしてしまった時点で、それは「無」ではなくなります。これは今、私たちが使っている「究極」という言葉についても同じ事が言えます。

 けれど、人は「究極」を求めます。しかし、「究極」はいつまでたっても到達できないものと気づいてもいます。なぜならば、人は今ここにいる時点で「究極」と一体だからです。しかし、これまでの歴史、習慣や常識にとらわれてその事を自覚できないのがまた人です。そこで、「芸術」というものが大切になってくるのです。「芸術」は誰にでも平等で、次の章で述べる「究極」を探すツールの中で一番私たちが分かり易く、使いやすいものだからです。人は無意識のうちにも「究極」を求めます。この世界に「生」を授かった時点で、「死」という「究極」にアプローチしているものへ向かって進んでいるからです。

 先程の繰り返しですが、「究極」と言ってきたものは、全て「究極」ではないのです。「無」についての話のように、限りなく「究極」に近いものだけれども、絶対に「究極」にはなれないものなのです。そしてそれを人は色々な言葉で表現してきました。人間の営みに近いものでは「愛」、「永遠」という言葉はそれではないでしょうか。哲学の世界での「イデア論」、「絶対精神」などもそうです。物理学界では、宇宙を「ビッグバン」と呼ばれる大爆発によって起こったとしています。現在の物理学では、この爆発の1億分の数秒前までは法則によって導き出す事ができるそうです。しかし、爆発の瞬間はどうしても答えを出せないそうです。なぜなら、爆発の瞬間というのは、物理学の法則全てが成り立たなくなってしまうそうです。なぜ、全法則が成り立たなくなるかと言うと、それより前は「究極」そのものだからではないでしょうか。この「ビッグバン理論」も「究極」の周辺を限りなく近く浮遊する、前に述べた言葉と対等なものだと思います。これが宗教になれば「神」であり。そして「芸術」もこのようなものだと思います。

私たちは、不可能である「絶対」への到達を目指して、芸術というものと向かい合っています。

 前章で述べたように、厳密には「芸術」では「究極」に到達する事はできません。しかし、「芸術≒究極」は可能です。そして、これまでの概念を超え「出会った事のないもの(自分の中で究極に限りなく近いもの)」に遭遇したときに、人は「感動」するのではないでしょうか。

 人はそれぞれ「究極」を感じるものが違います。素晴らしい音楽に出会ったときに「究極」を感じたり、または、携帯電話の形に「究極」を感じたりするかもしれません。究極、究極と書いていますが、これは芸術の世界の言葉に変えれば「感動」になります。

 これまでの話では、何か「芸術」とは難しいもののように聞こえるかもしれません。けれどそうではなく、人を「感動」させようとして作ったもの、なにかを「感じ」、「考えて」もらうために心を入れて作ったものならば、私たちはそれを全て「芸術」と呼びます。写真の話をするならば、それはどんな写真でもかまいません。また、そのような写真の作品を私たちは求めています。自分の思うものを作る為には技術は重要です。しかし、厳密には技術的に優れているかどうかは関係ありません。限られた技術を最大限に生かし、「心」が入った作品ならばそれが「芸術」だと思います。

 私たちは、「芸術写真作品」をとおして、多くの人に何らかの心の充実を感じてもらう事が活動理由です。そのために「芸術」を必要とします。大袈裟ですが、その事によって少しでも社会に貢献出来るならば、この上ない幸せです。

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